両親が中国人で中国語が堪能なこと、また中国への留学経験もあるため、中国語が使えて中国・台湾に関わる仕事を求めて入社。現在は貿易部に所属し、中国から輸入した活性炭の販売やデリバリー業務に携わっている。結婚や出産を経ても長く働き続けたいと考えているため、資格取得や業務に関するスキルアップに加え、効率的な働き方を模索中。
所属しているのは、海外事業本部の貿易部です。貿易の相手国としては中国が多いですね。共栄商事ではさまざまな品物を扱っていますが、全体の7、8割は中国との貿易です。その他、三国間貿易も行っています。三国間貿易とは、対象国同士の貿易を仲介国が取り仕切るもので、例えば中国の企業と台湾の企業との間の売買に日本の共栄商事が入ることで3社ともにメリットが得られるという、貿易の形態です。
その中で私が担当しているのが活性炭。活性炭とは石炭、木材、ヤシ殻等を炭化及び賦活を行った後の工業製品で、液相用と気相用という２つの用途があります。簡単に説明すると、液体中と気体中の有機物質を活性炭が吸着し、水や空気を綺麗にしてくれるのです。主な使用先は、ごみ処理所や浄水所など。私たちが普段使用している水道水も、浄水工程の中で活性炭を使っているんですよ。
両親が中国人で幼少期から家庭内で中国語を使っていたこともあって、転職する際には、仕事で中国語を使う機会があり、中国または台湾と関係があるメーカーや商社を探していました。共栄商事への入社を決めたのは、取り扱っている製品内容や応募している職種が私の希望と合っていたから。そして、面接を担当していただいた社員の方の印象がとても良かったからです。
前職は日本メーカーの台湾支社で仕事をしていましたが、その時に比べると今の仕事は展開がとにかくスピーディ。扱っている製品の違いもあるのでしょうが、提案からクロージングまで早ければ数週間、長くても２、３カ月といったところです。短期間で提案書や見積りを作らなければいけないなど大変な部分もありますが、物事がテンポよく進み、目に見える結果としてすぐに反映されるのは、私の性格にあっていているようで、とても楽しいしやりがいがあります。
入社２年目で、今はまだ目の前のことをこなすのに精いっぱいですが、今後は新規商材にも挑戦していきたいです。活性炭にもいろいろな種類があり、汎用性が高いものより、医療用や食品用といった専門性の高い製品のほうが単価が上がります。そのためには、さまざまな製品についての理解を深めるとともに、販路拡大のための施策を考えることが必要です。
また、できれば長く働き続けたいとも思っています。共栄商事は各種制度も整っているので、結婚や出産をしても働き続けられる環境ですが、家庭と仕事を両立するにはそれだけでは不充分。効率的に働くためには自分自身のスキルアップも求められます。例えば私の上司は常にゴールから物事を考え、仕事に無駄がありません。そしてきっちり成果を出して、定時にはちゃんと帰るんです。私もそんな風になれればと、日々努力中です。将来は働くママとして社内のロールモデルになるよう、がんばりたいと思います。
